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『ウッドデザイン賞2015 奨励賞』受賞!
2015.12.16
(写真:東京ビッグサイトで開催された「エコプロダクツ2015」会場にて)
本年度からはじまった「ウッドデザイン賞」にて、わざわ座が全国40の座衆工務店と職人さん、デザイナーとで取り組む「大工の手」がソーシャルデザイン部門奨励賞を受賞しました。
日本の木で家をつくる大工の仕事の価値を伝えるために、家を建てた大工がその延長線上で家具や生活道具も作ることで、家具と家とをつなげていくのが「大工の手」の取組みです。今回の受賞では、その活動の独自性と、大工とデザイナーのコラボレーションによって質の高い家具開発を実現していること、住まいと家具双方に木づかいの愛着を促していることなどを高く評価いただきました。
2015年12月10日〜12日にかけて東京ビックサイト東展示場で開催されたエコプロダクツ2015『森林(もり)からはじまるエコライフ展』内の『ウッドデザイン賞特別ブース』において上位賞受賞作品の展示が行われました。
「ウッドデザイン賞2015(新・木づかい顕彰)」とは
ウッドデザイン賞(ウッドデザイン賞運営事務局/後援:林野庁)は、木の良さや価値を再発見させる製品や取り組みについて、特に優れたものを消費者目線で評価し、表彰する新しい顕彰制度です。これによって”木のある豊かな暮らし”が普及・発展し、日々の生活や社会が彩られ、木材利用が進む事を目的としています。
ウッドデザイン賞は『ライフデザイン部門』『ハートフルデザイン部門』『ソーシャルデザイン部門』の3部門の表彰部門を設け、受賞作品には『ウッドデザインマーク』の使用が認められます。
今年創設され第一回となる今回は、全国から822点もの作品が応募されました。一次審査・二次審査を通過しウッドデザイン賞を受賞した397点の中から、最終審査が行われ、最優秀賞(農林水産大臣賞)、優秀賞(林野庁長官賞)、奨励賞(審査員長賞)の上位賞40点が選出されました。
■ウッドデザイン賞についての詳細 …… www.wooddesign.jp
■ 受賞作品のプレスリリース…… www.wooddesign.jp/pdf/News_Release_1210.pdf
(写真:ウッドデザイン賞2015表彰式・審査委員によるシンポジウム-2015年12月10日(木))
ウッドデザイン賞2015の表彰式とあわせて開催されたシンポジウムでは、審査委員を担った各界で活躍するメンバーが「ウッドデザイン賞が目指すもの」「消費者目線で見るウッドデザイン賞の魅力」と題して、今回の応募作品のことや現代の木の産地の話、ものづくりに関わる現場の状況について語り合いました。
ウッドデザイン賞全体の審査委員長を務めた赤池学さん(株式会社ユニバーサルデザイン総合研究所・代表)の言葉が印象的でした。
ウッドデザイン賞2015 審査委員長 赤池学さん)
ハーバード大学経営大学院教授のマイケルポーター教授に会った際に教えてもらった話が、
ウッドデザイン賞の未来につながっていると思う。
これからの企業が取り組むべきことは、
「ユニークになるために”戦う企業”になれ」ということ。
それ以外に未来はない。
ユニークになるための3つのポイントとして
●「その手があったか!」とハッとさせられるような、
他者がやらないユニークな事業構想をすること
他者がやらないユニークな事業構想をすること
●産地から流通・加工・販売まで、
最終的にお客様に届けられるネットワークとバリューチェーンを構築すること
●「やらないこと」を決めること
これらは、木材を利活用という枠を超えて、企業経営そのものではないだろうか。
このユニークになるための考え方を、それぞれの地域に戻って経営やものづくりの実践に生かしてほしい。
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わざわ座が取り組む「大工の手」も、手仕事の復権や、愛着の持てる本当にいいものづくりを広めていくための「現代の民藝運動」を目指しています。
住宅業界の職人やデザイナー、工務店が集まって、つくり手と使い手(住み手)をつなぎ、暮らしを楽しくワクワクさせるような、魅力的なものづくりにこれからも取り組んでいきたいと思います。
「大工の手」が、この秋にJID賞インテリアプロダクト部門賞を受賞し、ジャパンホームショーでの「大工の手」展覧会を終えた頃に飛び込んできた「ウッドデザイン賞2015 奨励賞」受賞のニュース。
全国の座衆工務店の皆さんの取り組みや協働が、いま少しずつ地域のものづくりや住宅業界に変化をもたらしはじめているのだと感じます。
2015年も残りわずかとなる中、あらためて「わざわ座」の活動の未来を見つめるとともに、一座の結束を高めていきたいと思います。
(文責:わざわ座事務局)