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『はたらく家具|働具(どうぐ)』in ジャパンホームショー 2018
2018.11.27

 

『はたらく家具|働具(どうぐ)』

集 中(個として働く)

連 携(つながり働く)

交 流(ひらいて働く)

 

仕事場をもっと居⼼地よくしたい。

デスクワークはもちろん、集まって話したり、
時には⾷べたり、眠ったりを、
居⼼地のよい家のようにできたら。

デザイナー・⼤⼯・⼯務店の協業による
家具・⽣活道具を提案してきた、わざわ座・⼤⼯の⼿。
「働き⽅」が問われた2018 年の提案は、
「はたらく家具|働具」です。

いま求められる仕事場のあり⽅を
かたちにした 「働具」と空間を、
ジャパンホームショー の会場につくりあげました。




 

●白いダンボールで構成された展覧会会場


展覧会場のエントランスをふくめ、「大工の手」ブースは白いダンボールを
積み上げて会場を構成しています。会場デザインは家具デザイナーの小泉誠さん。
11月19日の早朝から座衆メンバーとともに設営を行いました。

 

●「交流」と「連携」の場


写真手前の角材テーブルと小上がりスペースは「交流」の場。
お客さまをお迎えして打ち合わせをしたり、その横で
畳の上でごろんと横になれたりクッションをつかってもたれ掛かれたり、
子ども連れのご家族にも居心地のよい場所となっています。





 


こちらは「連携」の場。
キッチンもオフィスに置いて、その上に屋根があることで
人が集まりやすくなります。工務店で言えば、営業スタッフと設計スタッフが
コーヒーやお茶を飲んで一休みしつつ、「あの家のプランってどうかな」と
意見交換をしたり……。

写真中央のテーブルやスツールは、和歌山の山長商店さんによる
紀州産材の柱を用いた「プレカット家具」。
木材のプレカット工場で、住宅の図面をもとに構造材をプレカットして
現場に納入されて大工さんが家を組み上げていきますが、その考え方を
発展させて生まれたのがプレカット家具です。
和歌山の山で伐られた良質な杉やヒノキなどの材木を
家具として工場でプレカットをして、大工さんが現場で組み上げる。
「大工の手」としても、これまでにない新しい家具づくりのカタチです。




 

●「集中」の場

今回の展覧会の中でも特に注目度が高かったのが「集中」の場。
壁に囲まれた小さな空間が連結されたこちらのスペースは、
それぞれにテーブルと椅子、棚が一体的な家具として構築され
働く人が個々で集中して自分の仕事に臨むことができます。

近年、空間をオープンにつくり、そこに「フリーアドレス」として
思い思いに働く場所を決めるスタイルが一般的になってきていますが
社内・社外のコミュニケーションが活発になる一方で
一人ひとりが集中して仕事をこなしたい時に集中しづらいという
課題もあります。

この集中のための「大工の手・働具」に身を置くと、
木のパネルが周囲からの視線を区切ってくれたり、
木材などの自然素材に囲まれた環境によるリラックス効果も感じられます。




 

●「より良く働く」ための家具のかたち

写真:大工の手「机箱」

写真:大工の手「エクステンション・テーブル」

 

今回の展覧会では、プレカット家具以外にも、
一人でこもれる「机箱」や、人数や目的によってかたちを変えられる
「エクステンション・テーブル」、背もたれのある板座の椅子など、
新作が目白押しでした。



「交流」と「連携」、さらに「集中」という
仕事の中での行動が自在にデザインできること。
そのための環境を家具でつくり、
さらに木と手仕事を生かしているからこそ、
その空間で働く人、訪れる人がほっとできたり
創造性や生産性を高めることができるはずです。

 

 

●ジャパンホームショー 2018「大工の手」展覧会

・「はたらく家具|働具(どうぐ)」展
・「デザインを味わう、こども椅子」展

 

<会 期>
2018年11月20日(火)-22(木)

 

<会 場>
新建ハウジングセミナー会場・わざわ座
東京ビッグサイト [ 東京都江東区有明3-10-1 ]
「ジャパンホームショー 」会場内東5ホール
ブース番号5B – 20

 

<会場構成・設営協力>

 

会場構成:
小泉誠+Koizumi Studio

 

設営協力:
相羽建設 株式会社
株式会社 参創ハウテック Ekrea Parts
株式会社 柴木材店
株式会社 清水工務店
株式会社 田中工務店
ほしかわ工務店 株式会社
株式会社 山長商店

 

協  賛: 丸天星工業 株式会社
主  催: 新建新聞社+わざわ座